国際的に活躍するエコノミストであり、日本屈指の教育者でもある、島田晴雄氏。世界恐慌の今を生き抜く策とは何か。日本人として、社会人として、私たちは如何に仕事に向かうべきか―。
経済のプロとも言える島田氏に、現代を生き抜くポイントから、転職活動に対するアドバイスまで率直に語っていただきました。笑顔が溢れる島田氏の言葉を聞けば、誰でも必ず元気になれます!

前回は、みなさんに問題意識を持って感性を磨いてほしいとお話しました。今回も生きる上で大事なことをお伝えしたいと思います。
常識的なことですが、かつては天動説が信じられ、すべて我々を中心にすべての天体が回っていると考えられていました。しかし、ガリレオは地球が自転していると地動説を唱え、宗教裁判にかけられました。そして後にガリレオが主張したとおり近代科学が地動説を証明しました。
けれども、私は若い人々には言いたいのです。太陽が自分の周りを回っていると信じなさいと。世界史は、あなたが死んだらありません。実際は、そんなことはありません(笑)。あなたが死んでも何事もなかったかのように、大河の流れで世界史は進んでいきます。でも、主観的に考えれば、あなたが死んでしまえば見えないのだから世界史がなくなったと同然です。
あなたが生きて輝いている今このときが、世界史なのです。世界史は、あなた自身で作るものです。世の中にあるすべては、自分を輝かせるための可能性あふれる資源です。だから、自分を大事に扱って、自分を磨くこと。そうして年を重ねたら結婚をし、子供を作って、次の世代につなげてください。これこそ、人間の正しい生き方です。
これから転職をしようと読者のみなさんは考えているかもしれませんが、世の中が悪いから、リストラが悪いからと周りのせいにして考えてはいけません。あなたは、両親から生命を受けて生まれてきたのです。これ以上ないほど、あなたは輝かなければお天道様に申し訳ないではないですか(笑)。
正月には神社に初詣に行って、死ぬときは仏教で葬式をする。これが一般的ですが、宗教にはもっと深いものがあります。たとえば、初七日や四十九日がなぜあるかご存知ですか?集まる用事がなければ子孫たちがバラバラになってしまうので、宗教を通じて人々をまとめているのです。
あなたは、勝手にひとりで生まれてきたのではありません。親だけでなく、その先をたどって考えてみてください。私たちは生かされているのです。人類は、感謝の念を持って次の世代に愛を伝えるのです。直接命を与えてくれた親に感謝して、神から与えられた世界でがんばっていきましょうよ。
種を保存するために、私たち生物は生きているのですから、異性を愛することは人間にとって、最も価値の高い行為と言えますね。150年前に福沢諭吉は、「異性が隣にいたら、薫風薫が如く」と言っているんですよ(笑)。若いみなさんも、誇らかに異性を愛すべきなのです。こんなに最高な人生は他にはないと思うほど、大いに謳歌してください。
私は『崖の上のポニョ』という映画を観て、大変感動しました。自然環境をと愛が描かれていて、宮崎駿先生にはノーベル賞を差し上げるべきだと思いますよ。この映画を観て、人を愛することは本当に素晴らしいことなのだと感じない人はいないでしょう。
話は変わりますが、近頃の政治は目も当てられなくて、私がもう少し若い年齢だったら自ら出て行って変えたいくらいです。実は周囲から切望されたのですが、「政界に行くのであれば財産没収の上に離婚よ」と家内に言われてやめました(笑)。私がなぜ政策について語るのかといえば、次の世代に良い日本を残したいという愛情からなんですよ。現状のままですと、財政が更におかしくなってしまいます。年金だって問題を残してしまっていいのでしょうか。「こんなに良い日本を残してあげただろう」って孫に言ってから、私は死にたいです。すべては愛なのです。






