松田公太インタビュー

転職・求人情報の「賢者の天職」特別企画 松田公太氏連載ロングインタビュー

松田公太写真
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“食を通じて文化の架け橋になる”という目的に近づきつつある、松田公太氏。『Challenge ~自分を信じて突き進め~』の第7回目は、新年に掲げた目標といかに付き合っていくべきかをアドバイスしていただきました。

目的への情熱は絶やさない

第5回でもご報告させていただきましたが、昨年、シンガポールでタリーズコーヒー1号店と2号店をオープンさせました。「シンガポールでもタリーズコーヒーを飲みたかった!」「タリーズの出店を待っていました!」などと、現地にいる多くの日本人や地元の方々から嬉しい声をいただきました。また、読者の方からメールでもご連絡いただきました。たくさんの有り難い反応があり、私自身も励まされ、本当に感謝しています。

お陰様で、1号店も2号店もそれぞれ順調に滑り出しています。シンガポールは人口450万人ほどですが、東京のようにさまざまな情報を発信する中心都市です。今年は3~4店舗の出店を目標に、シンガポールを拠点に、アジアからその他の国々へタリーズコーヒーを広げていきたいです。

目的=不変、目標=可変

前回、前々回と続いて、目的と目標についてお話しましたが、みなさんも何か決められましたでしょうか。個人的な話になりますが、私は、目標のひとつとしている和食の仕事をはじめることになりました。2年後の目標として設定をしていたのですが、ある方との出会いがあり、少し前倒しながら着手することにしました。今年の6月頃にオープンさせようと、現在、着々と準備をしています。

目的は一生をかけて達成するものなので、簡単には変わりません。一方、目標というものは状況に応じて変わってきます。一度決めた目標に固執しすぎて、大事なチャンスを逃してしまっては元も子もありません。目標にとらわれすぎることなく、少しずつ改定していってもよいと思います。実際に目標に向かって動き始めると、見えないものが見えてきて、変えなくてはならない状況が必ずでてきます。私はタリーズコーヒージャパンを立ち上げた際に、上場を目標のひとつに掲げていました。しかし、上場してはじめてわかったこともあり、将来の経営戦略を考えて、2年で上場を廃止しました。

 

「どのように目標を作ったらよいのでしょうか?」と読者の皆様からも質問をいただきました。目標は一度決めたら変えられないものと思い込んでないでしょうか。目標はあくまで目的へ向かうための道標です。
例えば、船である島へ向かっていたとします。しかし最短の航海ルートに多数の氷山が見つかったとしたら、その間を抜けていくという危険を冒すよりも、ルートを変えるというのも選択肢ひとつです。重く捉えすぎず、目的を見定めた上で目標をその都度考えてみてください。

日本文化を正しく伝えたい

念願の和食ビジネスをやる以上、私は品質にこだわっています。今、世界には日本食ブームが起き、中には和食とは言い難いものもたくさん出回っています。見た目は和食のように装うっていても、人口着色料や化学調味料が使用され、本来の和食の良さは打ち消されてしまっています。

そもそも和食は素材を活かした料理です。だからこそ、寿司や刺身など生魚を食べる習慣があるのです。そういった本物の和食を世界の人たちに味わってもらいたいと考えています。第1回でお話しましたが、以前の私はコーヒーよりも緑茶が好きでした。ところが、渡米した際に一杯のスペシャルティコーヒーに出会って一変しました。もし、人生初のスペシャルティコーヒーが美味しいものでなかったならば、わたしはスペシャルティコーヒーを日本で広めようとは思わなかったはずです。

つまり最初に口にしたものが、その食品のイメージを作ってしまいます。このまま中途半端な和食が増えてしまったら、和食が海外で間違った広がり方をしてしまうかもしれません。原材料を厳選し、品質には妥協せず、本物の和食というものを提示していきたいです。価格もお客様が手の届く範囲におさめて、できるだけ多くの人たちが気軽に日本文化に触れられるようにしようと考えています。和食のプロジェクトは現在進行中ですので、今後もまたご報告させていただきます。みなさんの目的や目標についても、下記のお問い合わせフォームからぜひお聞かせください。

 

「Challenge ~自分を信じて突き進め~」は、次回に続きます。



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松田公太 Kouta Matsuda

タリーズコーヒー インターナショナル ファウンダー
Face+by Yamano Asia Pacific会長

1968年宮城県生まれ、東京育ち。著書『仕事は5年でやめなさい』ではこれまでの人生や仕事について語り、多くのビジネスマンに刺激を与え続ける。銀行員を辞めて「タリーズコーヒージャパン」を立ち上げたことは有名だが、現在は「タリーズコーヒーインターナショナル」を設立し、アジア各国での進出を手がけている。拠点をシンガポールに移し、日本とアメリカ、アジア各国でビジネスを展開する多忙な日々を過している。

著書 仕事は5年でやめなさい
「仕事は5年でやめなさい」
サンマーク出版刊