

「次はタリーズコーヒーをアジアへ展開する」新たな挑戦に着手した今、多忙を極める松田公太氏。『Challenge ~自分を信じて突き進め~』の第3回目は、現在社長を務めるクイズノスアジアパシフィックとの出会い、そして自分の描く夢の実現のために、日々どのように仕事をしているのかをお話いただきました。
第1回・第2回と、海外で過した幼年期から青年期、そしてコーヒーに魅了され、銀行を辞めてタリーズコーヒージャパン株式会社を設立した経緯を話してきました。今回は、現在、私がどのように仕事をしているのかについて話したいと思います。
私がタリーズコーヒージャパン株式会社の社長を退任するというニュースが流れると、ありがたいことに何人かから声をかけられました。海外の企業からの誘いもあり、そのなかには、全米2位のサンドイッチ・チェーン、クイズノスがありました。世界進出を果たすため、クイズノスはアジアの人材を統括できるような人を探しているとのことでした。“食で世界の架け橋を”という長年の夢のもと、国際的な仕事をしたいと思っていた私の希望とぴったり合いました。
それまで、次は世界の舞台に出て行こうというのは、自分のなかでは確定していませんでした。ところが、このオファーによって、気付かされました。物事にはタイミングが肝心です。そして何より、タイミングを見逃さないこと。些細な出来事でも、タイミングやチャンスと捉えるかはあなた次第です。
クイズノスアジアパシフィックの社長といっても、今の私はサラリーマンです。普通の起業家であれば、ベンチャーキャピタルになったり、リタイアして悠々自適な生活を選ぶところですよね。でも、私にはコーヒーのノウハウがあっても、夢を実現するにはまだまだ足りない部分があると思ったのです。そこで、クイズノスを修行の場として、アジアで挑戦することにしました。
例えば、サッカーやラグビーなどスポーツをするときに、練習せずに良いプレーはできませんよね。成功するためには、鍛錬が必要です。そして、ゼロからひとりで始めるより、サポートやバックアップがあるところで勉強した方が早く進歩します。全米だけで5000店舗を越えるクイズノスでは、たくさんのことを学びつつあります。会社はひとつのチームです。もらうものをもらう以上、私はクイズノスが“優勝”できるように精一杯お返しをしていきたいです。銀行員をしていた5年間も、知識やスキルなど得た分を返していこうと思っていました。会社から何を学んで、会社に何を返せたか。転職をする前に、みなさんも自分にあてはめて考えてみてください。
<某月某日 東京タワーが見える都内某所にて>
「Challenge ~自分を信じて突き進め~」は、次回に続きます。
![]() |
松田公太 Kouta Matsuda タリーズコーヒー インターナショナル ファウンダー 1968年宮城県生まれ、東京育ち。著書『仕事は5年でやめなさい』ではこれまでの人生や仕事について語り、多くのビジネスマンに刺激を与え続ける。銀行員を辞めて「タリーズコーヒージャパン」を立ち上げたことは有名だが、現在は「タリーズコーヒーインターナショナル」を設立し、アジア各国での進出を手がけている。拠点をシンガポールに移し、日本とアメリカ、アジア各国でビジネスを展開する多忙な日々を過している。 |
|